開催概要
AIという言葉が謳われて久しいなか、用途が限定されていた当初と比べ、現在では様々な分野で活用が広がっています。製薬業界も例外なくそのひとつです。そのなかでもとりわけ、AIを活用した医薬品開発の取り組みは各企業の目指すところであり、また同時に、頭を悩ませる問題でもあります。近年その活用に進歩がみられる製薬企業も出て来ています。しかし、それもほんのごくわずかにすぎません。それでは、私たちはどのようにAIへの理解を深め、活用し、効率化へとつなげていけばよいのでしょうか。
本セミナーでは、業界の先端で活躍する4名の登壇者に、医薬品開発におけるAIの活用や現在の取り組みについてご講演いただきます。私たちは今どのような状況に置かれていて、そして、今後どのように変わっていくのか、製薬企業におけるAI活用の現在と未来についてお話しします。
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開催日程 | 2024年7月4日(木)13:30~17:00 ※受付開始は13:00~となります。 |
会場 | 九段下会館テラス (東京都千代田区九段南1丁目6−5) ※本セミナーは会場での開催のみとなります。オンラインでの開催はございませんので予めご了承ください。 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
定員 | 80名 |
参加対象者
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製薬業界に従事される方で、研究開発、事業開発、ポートフォリオ関連の業務に携わられている方。業務においてAIの活用や推進に携わられている方。 ※本セミナーは法人様向けとなります。個人の方、同業者の方などのお申込みはご遠慮いただいております。 |
主催 | クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 |
プログラム
13:30- 13:40 | 開会の挨拶
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 |
13:40- 14:30 | 基調講演1
「産学官のデータ共有・学習による創薬AIプラットフォームの構築と展開」 理化学研究所 2020年に開始した次世代創薬AI事業(DAIIA)では、GCN記述子を用いたマルチモーダル学習、MCTSによる強化学習を行う分子構造生成AI、データを社外に出さずにAIを共有できる連合学習システムを開発しています。17社の製薬企業からターゲット、薬物動態、毒性等の1500万ポイント程度の構造付きデータの提供を受けており、多目的最適化などの医薬品設計に活用できるプラットフォームを構築しています。収集したデータを使ってAI創薬プラットフォームを構築することで、創薬までの期間の半減を目指しています。 |
14:30- 14:55 | 主催者講演1
「クラリベイトのデータソリューションにおける機械学習、AI/生成AIの活用」 クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 クラリベイトは医薬品開発ライフサイクルの各段階における意思決定をサポートする豊富なデータ、インサイトをご提供しております。従来は、検索を通じて皆さまの調査・分析に必要となるデータ群を抽出することが、弊社データベースの主なご利用方法でした。一方で、弊社では2019年にリリースした医薬品開発成功確率・開発期間の予測ツールをはじめとし、データをインサイトに転換するためのAI技術の活用にも取り組んでおります。
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14:55- 15:15 | 休憩 |
15:15- 16:05 | 基調講演2
「生成AIとロボティクスによる革新的AI創薬」 イクトス株式会社 |
16:05- 16:50 | 主催者講演2
「ライフサイスにおけるAIの活用」 クラリベイト 現在私たちは、AI革命の真っ只中にいます。あらゆる場面でAIが活用されはじめ、それは製薬業界も例外ではありません。しかし、AIを活用することで、私たちは実際に望んだ恩恵を受けることができているのでしょうか。AIとは製薬業界に何をもたらすものなのでしょうか。 |
16:50- 17:00 | 閉会の挨拶
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 |
LP
講演者プロフィール
講演者プロフィール
理化学研究所 1993年北海道大学大学院理学研究科修了、2001年同博士(理学)。万有製薬(現MSD(株)、ファイザーでタンパク質の構造に基づく創薬とADMET予測を推進。2008年からは、理化学研究所制御分子設計研究チーム チームリーダー、2010年から創薬分子設計基盤ユニット ユニットリーダーを兼任。分子動力学計算や量子化学計算(FMO計算)等のシミュレーションと、人工知能(AI)に代表されるインフォマティクス技術を融合してインシリコ設計、創薬AIの新しい技術を開発している。 |
イクトス株式会社 2004年千葉大学薬学部卒、薬剤師免許取得。2009年千葉大学大学院医学薬学府卒(薬学博士)。大学院では、理化学研究所にてスパコンを用いたIT創薬研究に従事。2006年度、薬学出身者初の未踏スーパークリエータに認定。2009年アステラス製薬に入社。計算化学者としてITやAI技術を活用した創薬研究を推進。オープンイノベーションによる外部連携にも力を入れ、欧州でのMELLODDYコンソーシアムの立ち上げに唯一の日本人として参画。アステラス製薬を退職後、2022年にケモインフォ株式会社を設立し、海外ソフトウェア企業の日本における事業開発およびマーケティング活動を支援。2024年より、フランスのAI創薬企業Iktosの日本子会社となるイクトス株式会社を設立し、同社の代表取締役に就任。 |
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 医療機器メーカーにおける麻酔科、循環器、整形外科領域のプロダクトマーケティングの10年以上の経験、および医療従事者向け情報サービス企業における医薬品の市場調査、広告企画の5年間の経験を有する。クラリベイトでは薬事規制対応ソリューションを中心に医薬品・医療機器の開発初期から上市後までをカバーする幅広いソリューション群を担当し、現在は同社ソリューションコンサルティング部門の責任者を務める。 |
ノースカロライナ大学で医学博士号、ハーバード大学医学部で生物医学情報学の修士号、エモリー大学でコンピューターサイエンスの学士号を取得。その後、Nuance(マイクロソフト)にて、プロダクトマネジメント兼CMIOのシニアディレクターとして会話型・生成型AI製品であるDAXのインキュベーションに携わり、また、パナソニックヘルスケアでは、製品戦略の責任者として製品の包括的ポートフォリオ戦略の実現に貢献。ボストンにあるBiofourmis社(米国)では、プロダクト部門のVPを務め、遠隔患者モニタリングとAI製品を活用したライフサイエンス、ペイヤー、プロバイダーの各市場にわたる多様な製品ポートフォリオを監督した。現在はクラリベイトにて、プロダクトマネジメントのVPを務める。 |